日記『ヨーロッパ浮わ気ドライブ』の感想

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日記『 ヨーロッパ浮わ気ドライブ』の感想を紹介します。
かつて、みづま工房に勤めていたDさんからお寄せいただきました。

日記『ヨーロッパ浮わ気ドライブ』を読ませてもらいました。ほんまに、すごいとしか言えません。
戦後10年過ぎに海外に出掛ける事が、困難な時に。みづま工房に勤めていた時に、この旅の事を聞きたかったです。
几帳面に、ガソリン、食事、コーヒーの金額や手書きされた地図を細やかに、記録されている事に、頭が下がりました。
読んでいて、水馬社長が通った所を45年過ぎエッフェル塔からシャンゼリゼを歩いて凱旋門の前に行ったことを思い出しました。

ところで、みづま工房に勤めていた時、社長から「広電の電車の窓上広告を出せるようにしたけれど、だれも広告をとってこん。広告をとってきて欲しい」と言われ、ある会社に売り込んだことがあります。1979年頃の話です。
何回営業に行っても難しいようで、諦めていたら、その会社から連絡があり「取引先に同行してほしい」とのこと。その結果、広告がとれました。
それは時計の広告でした。車両は10台ぐらい。1両に4面掲載の広告を付けて、市内を走る電車が目立って、いい気持ちでした。
この広島の路面電車の窓上広告を考えたのは、水馬社長だと思います。
付録の「ヨーロッパ広告観察ノート」の電車の車体広告(スウェーデン、P156)の写真を見て思い出しました。

上の写真が、日記『ヨーロッパ浮わ気ドライブ』の付録「ヨーロッパ広告観察ノート」に出てくる電車の車体広告です。
本書には日記の他、巻末に付録として、広告マンである著者がヨーロッパ各国の広告を見て感じたことを記した「ヨーロッパ観察ノート」をはじめ、「クルマと道の観察記」や拠点としたパリでのおもしろエピソードを綴った「Paris見聞録」を収録しています。

彼は電車広告の観察をはじめ、1957年の欧州旅行で見て感じたあれこれを広島の街のどこかで、何かのかたちで生かしたいと思っていたのではないでしょうか。

ちなみに、当時の旅でほぼ毎日、付けていた旅の記録はこちらです。

広島で市民の足として親しまれている路面電車・広電ですが、その窓上広告の考案者が水馬義輝だったとは。Dさん、貴重な情報をありがとうございました。
本サイトのメニュー「本の感想」に、お寄せいただいた他の感想とともに収録させていただきます。

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