選手全員の背番号が「86」。誰が誰だか分かります?

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未曾有の惨事から70年。
復興する広島市民にとって心の支えとなったのが地元のプロ野球球団「広島カープ」。
そんな広島復興の象徴とも言えるカープによる「ピースナイター2015」が8月6日(木)、マツダスタジアムで開催されました。

この「ピースナイター」は、平和への祈りとともに、70年前の記憶を忘れないようにとの想いが込められており、胸に「PEACE」の文字、背番号「86」のユニフォームをカープ全員(なんとスラィリーも(^-^))が身にまとい試合に挑むというもの。

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中には、選手と同じ背番号「86」のユニフォームを着ているファンの方もいましたよ。

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また、来場者全員にピースナイター限定の「ピースカープタイムズ」が配られ、私たちも特別仕様のユニフォーム気分(新聞だけどね)を少し味わうことができました。

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試合前には、広島出身のシンガーソンガーライター二階堂和美さんの独唱、両チームと観客による黙とう、カープの監督、コーチ、選手全員がメッセージを描いた「とうろう」を学生ボランティアに託すなどの企画が行われ、球場には厳粛な雰囲気が漂っていました。

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そしてプレイボール。
あれっ、なんだかいつもと様子が違うぞ。

実は、ピースナイターは、トランペットなどの鳴り物が禁止されていたのです。

そうなると、ファン一人一人の声と応援バットを叩く音が全て。盛り上がりに欠けるのかと思いきや、意外や意外。
いつも以上に球場全体が一つになっている感じがする。

鳴り物がないから自分たちで盛り上げるぞ!
普段より大きな声を出すぞ!ファンのそんな気持ちが球場を一つにさせたのだと思うな。

肝心の試合は2対8で負けてしまった。
しかし、8月6日に野球ができる。
それも広島で。

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それは平和だからこそできるんですよね。
そんなことが実感できる試合でした。

そして、冒頭に書いた、選手全員が「86」番。
誰が誰だか分かるのか?という疑問ですが、これが案外分かるもので(^-^)。
ファンというのはそういうものなのですね。

(文・写真 齋藤ふきえ)

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